アマゾンフレックスは稼げるのか?知っておくべきお金の話
黒ナンバーで委託ドライバーをアマゾンフレックスなどで、個人事業主で始める前に知っておくお金のことを紹介しておきます。
おそらくは個人事業主で働く場合、ボーナスのないのが普通なので働いたら働いただけ稼げるのも事実です。
しかしそれには時間給がついてこないと稼げませんから、単価を見ないことには話しになりません。
そして働いて稼いだ金額にも様々な経費が掛かるので、ここを読んでから始めるといいでしょう。
アマゾンフレックスで稼げる金額
アマゾンフレックスは時間単価最大、1,886円で週50時間稼ぐことが出来ます。
公式サイトでは最大94,300円稼げると書いているので、シンプルに下記計算で年収が割り出せます。
ここで1週間最大94,300円という金額をかけてみると
になります。この年収で満足できる人にとっては魅力的な収入で、そうでもない人には稼げない金額になります。
もちろん繁忙期になると時給2,000円以上など金額が割り増しされる時期もあります。
実際にこの繁忙期が終わるとこの割増金額はなくなり、私の稼働している地域の時給で言えば
この金額は地域によって異なるので、あくまで参考情報として判断してください。
なのでおそらくは年間売上は少し控えめに見て、400万円ぐらいをみておくといいでしょう。
この金額で実際に稼げる世代がどこかと言えば、初任給が低い20歳前後の若い人や、定年前や定年後の60~70歳なら十分な金額でしょう。
しかもここから下記のように様々なお金が引かれていくので、下記を読んでみてください。
年収400万円稼ぐという前提
毎月30万円稼ぐと年間360万円の収入になりますので、稼ぐ月も考えると年収400万円くらい稼がないと厳しい世の中と言えます。
個人事業主になる場合は青色申告を行えば65万円の控除があるので、これは必ず申請しておきましょう。
その場合引かれる税収は
青色申告65万円申告時で
- 所得税 136,500円
- 住民税 244,000円
- 個人事業税 55,000円
- 国民年金保険料 199,080円
- 国民健康保険料 330,800円
ぐらいが目安になりますから、上記を合計すると約965,380円になります。
なので400万円稼いでも、約100万円は引かれることになります。
扶養家族がいるとまた金額は変わるので、あくまで目安として参考にしてみてください。
黒ナンバーの維持費
車の維持費は軽自動車とはいえ、多くの金額が引かれます。
- 軽自動車税 約5,000円
- 車検代 2年に一度で大体5万円くらいなので、年25,000円
- 自賠責保険 大体18,000円くらいなので年9,000円
- 任意保険 大体年間100,000~240,000円(自分の等級による)
- 車両保険 大体年間36,000~60,000円
- ガソリン代 月およそ2~3万円
- 駐車場代 土地にもよるので、月1万円で年間12万円
- タイヤ交換代 年に2回で約1万円
- その他ちょっとした出費や車の部品代 年間5万円
タイヤがない場合はスタッドレスとホイール両方必要になります。
ホイルなしで買うとホイル交換費用が発生するので、ノーマル・スタッドレス両方ホイル付きのほうがいいです。
これらを合計すると年間40万円は見ておきましょう。あとは何年車が持つかもポイントになります。
仮に急いで中古車を購入しても保険や黒ナンバー登録などを考えると、およそ1か月は委託ドライバーで稼ぐ事が出来なくなります。
ここも考えて貯蓄をしておかないと、貯金0円ではどうにもならなくなると言えるでしょう。
なので走行距離が10万kmを超えたら、次の車のことも考えておく必要が出てきます。
また黒ナンバーは車両本体をぶつけている人が多く、私が目視したレベルで言えば約3~4割の人が車にどこかしら傷がありました。
この修繕費だけで5~15万円はかかりますから、想像以上に車の維持費はかかると思っておきましょう。
買い替えも考慮して積み立てする
しかも5年間乗るとおよそ15万kmは走ると仮定しますから、5年後には買い替えが必要です。
冬になれば取り付け費も入れて、最低でも7万円はするスタッドレスタイヤも買わないといけません
5年ももたずに早く壊れる場合も当然あるので、途中で事故や故障も考慮にいれて、自動車購入代金は必ず積み立てておきましょう。
ということは年収400万円稼いでも、年間170万円は何もしなくても消えていきます。
家賃が5万円で光熱費が2万円であれば年間84万円の出費です。
食費を月5万円までに抑えると年間60万円の出費です。
その他の出費
後引かれるものはスマホ代が機種代を分割購入した場合で、年間10万円(インターネット使い放題の場合)。
上記が出勤日と休みと出勤日のスマホのデータ通信量です。
出勤日が2.3GB前後のデータ利用量ですから、20日出勤で約46GBかかることになります。
仮に30日出勤すると約70GBもデータ通信量がかかりますから、どのキャリアを利用しても使い放題プランを選ぶしかないでしょう。
生命保険に入ると額にもよりますが、年間10万円くらいでしょうか。
ここから嗜好品などをたしなんでいれば、月3万円は普通に消えていきます。
最初に書いたように引かれる金額約100万円と手元に残る30万円が逆転する世の中にならないと、恩恵は低いのがこれくらいの収入世帯です。
一人暮らしであれば十分かもしれませんが、所帯持ちではそうはいきません。
こういった個人事業主はボーナスがない以上、空いた時間にその他の委託ドライバーや副業をチャレンジするしかないと言えるでしょう。
まとめ
以上がアマゾンフレックスは稼げるのか?知っておくべきお金の話でした。
ここまでのおさらいをしておくと
- 年間400万円稼いでも手元に残るのは30万円ぐらい
- 年間300万円では赤字になる可能性が高い
- 車の維持費は想像以上にかかる
- 次の車の積み立て費用もきちんと考えておく
- 週50時間では最低時給2,000円以上ないと厳しい
といったところですから、黒ナンバー配送だけではなくその他の副業も視野に始めてみるといいでしょう。
消費税が下がったところで、収入が少ない人ではたいして変化はありません。
それならば消費税30%にして国民年金だけ残し、その他の税金が全部なくなるくらいでないと貯蓄に回すのは困難と言えるでしょう。
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