黒ナンバーで委託ドライバーになるまでの感想とトラブル例
私は個人事業主としてブログを書いたり、動画を投稿したり様々な仕事をしてお金を稼いでいます。
この度は諸事情と家にこもるのをやめて、黒ナンバーで委託ドライバーを始めてみることになったので、その体験談を紹介しておきます。
黒ナンバー取得の最大のトラブル
数年前に黒ナンバーで委託ドライバーを個人事業主で始めようかとしたときに、最も障害となったことがあります。
ということです。あるサイトで黒ナンバーで委託ドライバーする条件に
という文章を見て車をローンで購入しました。
そのあとに黒ナンバーを取得するために、軽自動車協会に行って手続きのために書類をもらい、ローン会社に連絡しました。
するとローン会社の回答は
と言われました・・・
当然ながら私はがくぜんとして、その専門サイトに抗議をしました。
そこでその専門サイトを運営する人から返ってきた答えは
と専門サイトを運営している人の答えとは言い難い答えが返ってきました。
これが現在のネット検索のレベルの低さと痛感しました・・・
私のような車両購入後のトラブルに見舞われないように、購入前に黒ナンバーに変更できるかどうかの確認をしておくといいでしょう。
これはローン・クレジット・リースでも当てはまるので、購入する際に必ず確認しておいてください。
Amazon Flexの利用
とりあえず黒ナンバーで委託ドライバーを始めるにあたって、Amazon Flexでどれくらいの報酬がもらえるのかをチェックしてみました。
Amazon Flexでは、ブロックあたりの報酬が支払われるので、時給換算すると上記金額となるようです。
業務を始めるための条件で
Amazon Flexで配達するためには、下記の条件を満たしている必要があります。
1) 20歳以上であること
2) 有効な日本の免許証(普通一種免許/中型一種免許)を持っていること
3) 貨物軽自動車運送届出書を提出し、黒ナンバープレートを取得していること
4) バックグラウンドチェックが完了していること
5) 軽貨物車を所有していること(荷室長、荷室高、荷室幅の合計が4,000mm以上のワンボックスタイプかそれと同等の車両であり、かつ、最大積載量350kgの貨物軽自動車。黒ナンバープレート必須。)
6) 車両使用に必要なすべての免許、届け出、許可証、保険があること
7) Android端末6.0以降で2GB以上のRAM、そしてカメラが付いていること、またはiPhone 6s、iOS13.0以降であること
8) 振込に必要な銀行口座があること
9) 25キロ以下の商品すべてをお客様に配達できること
Amazon Flexプログラムは個人事業主を対象にした業務委託です。そのため、法人で登録することはできません。
というのが満たされる必要があります。
Amazon Flexで利用できる車
ちなみにアマゾンフレックスを始めるのに必要なものは
- スマートフォン アマゾンフレックスアプリを使うため
- 普通運転免許
- 黒ナンバーの軽バンまたは軽乗用車 貨物軽自動車運送事業になるため
- 車検証
- 自賠責保険証
- 任意保険証券
- 就労資格確認書類 日本人であれば問題なし
- 銀行口座 労働の報酬を振り込むため
になります。
私が所有していた車は日産クリッパーなのですが、上記内容をもとにAmazon Flexで色々と調べてみると下記のページが出てきました。
ここに「ご利用可能な車両はこちらからご確認ください。」と書いてあるので、私のクリッパーが利用可能な車両かをチェックしてみることにしました。
するとページが切り替わり下記車両確認ページが表示されます。
車両選択プルダウンで「日産」「NV100クリッパー」を選び、下方にある「Submit」をクリックします。
すると「選択肢いただいた車両は、現在Amazon Flex Programの対象ではございません」と表示されてしまいました。
なので自己所有ローンで一度失敗している私は、ここでアマゾンフレックスを諦めたのです。
結局のところ対象車両は
この後別の黒ナンバーで委託ドライバーできる仕事を探していると、アマゾンフレックスのサポートからフリーダイヤルで電話がかかってきました。
なので
とサポートに聞くと、業務を始めるための条件の
5) 軽貨物車を所有していること(荷室長、荷室高、荷室幅の合計が4,000mm以上のワンボックスタイプかそれと同等の車両でありかつ、最大積載量350kgの貨物軽自動車。黒ナンバープレート必須。)
を満たしていれば大丈夫です。
と言われたのです。
ということで、私の車が問題ないことが分かったので、手続きを再開することにしました。
ちなみに先ほど「選択肢いただいた車両は、現在Amazon Flex Programの対象ではございません」と出るエラーメッセージに関して
と伝えておいたので、今後修正があるかどうかに注目です。
車の名義変更
私は上記で書いたように、法人で所有していた車を個人名義に切り替えました。
日産の中古車屋から購入したのですが、定休日が火・水だったので木曜に車の名義変更電話をして、所有権解除の書類が我が家に到着したのが1週間後でした。
おそらくは名義変更する日産の会社の休みが土日で、中古屋さんが火・水ですから処理したのが月曜という感じですかね。
この休日がらみの影響で名義変更手続きの書類をもらうのに1週間もかかってしまいました。
この後に軽自動車協会に行って、車の名義変更と黒ナンバーに変更したのはその日でできました。
黒ナンバーにするための必要種類
これは地域によって若干内容が変わるかもしれないので、あくまで参考情報としてチェックしておいてください。
下記の書類が書き方の見本と一緒に渡されます。
- 貨物軽自動車運送事業経営届書
- 貨物軽自動車運送事業運賃設定届出書
- 運賃料金表
- 事業用自動車等連絡書
貨物軽自動車運送事業経営届書は承認された場合、紛失しても再発行できないそうです。
下記は軽自動車協会で、名義変更と黒ナンバーを変更したいと申請したときにもらった用紙です。
内訳は
- 車検証
- 新使用者の印鑑証明か住民票
- 旧所有者の印鑑
- 事業用自動車等連絡書 これは先ほど真上で紹介した書類
- ナンバープレート2枚
です。印鑑証明と住民票はマイナンバーカードを持っていれば、コンビニで200円で印刷できます。
あとは軽自動車協会で2枚くらい記入用紙をもらって、その場で書いたので用紙の名称は不明です。
ナンバープレート2枚は軽であればドライバーを持っていけば、簡単に外せます。
しかしプレート枠は結構周りが鋭かったので、手を切らないように注意しましょう。
保険関連トラブル
この保険関連が何気に時間を要しましたので、名義変更する際には気を付けておきましょう。
まずは自賠責保険の変更でサポートに電話したら、ネット上で手続きができるという内容だったので、手続きをしたら2週間かかると言われました。
私はなるべく早く働きたかったので、何とかならないかと聞いたところ、直接窓口に行けばその日にできると言われました。
旧所有者の印鑑や自分の印鑑、旧車検証や新車検証、旧自賠責保険やご自分の住民票などが必要なので、窓口に行く前に必要なものを聞いておくといいでしょう。
その時の任意保険料が約3,400円だったのですが、事業用の黒ナンバーに変えると毎月8,700円まで上がってしまいました。
車両保険もつけると毎月約11,700円まで上がったので、車両保険は諦めました。
上記保険料は一番右が「任意保険」だけで、真ん中が「任意保険」と「車両保険(エコノミー)」の毎月支払う金額です。
車両保険もつけて、5年払うと約70万円かかるので、思わず保険の担当者に
と突っ込んでしまいました・・・・
このように走行距離が多い事業用の黒ナンバーでは、任意保険もぐっと上がってしまうので、早めに下記などで一括見積を取って検討しておくといいでしょう。
この任意保険の名義変更も1週間かかるそうなので、保険に関しても早め早めに検討することが重要です。
この保険証書の発行の遅さは、「アナログ」な現代の日本を象徴している一つだと私は思いました。
まとめ
以上が黒ナンバーで委託ドライバーを個人事業主で体験した感想とトラブル例でした。
おさらいをしておくと
- 車両は個人名義であること
- 報酬はブロックことで異なる
- 確定申告などは自分で行う
- 青色申告を忘れないようにする
- インボイスに登録するかを決める
- 保険の変更や手続きは時間がかかる
- 保険料がとにかく上がる
などなど。これらを一つ一つ登録しないと黒ナンバーで委託ドライバーを個人事業主で実践できませんから、正直スマホやパソコン操作が苦手な人には不向きです。
それでも好きな時間に好きなだけ働けますから、対人関係が苦手な人や早期退職者、定年後の老化防止対策としてはお勧めできるでしょう。
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