めだか水槽のベアタンク飼育のメリットとデメリット
めだか水槽には砂利を敷いたり、赤玉土を敷いたりして水槽を維持管理するのが主流ですが、底に何も敷かないベアタンクという方法もあります。
この方法だと底に何もないので管理が楽そうに見えますが、実際にベアタンクにしてみると色々なことが見てきましたので参考にしてください。
結論だけ最初に書いておくと「非常にメンテナンスが面倒くさい」というのが率直な意見です。
大雑把で面倒くさがり屋の私には、正直ベアタンク水槽は向いていないと言えるでしょう。
実際のベアタンク水槽の様子
上記ではろ過を以下の3種類仕様しています。
- 外掛けフィルター テトラAT-50
- スポンジフィルター
- 投げ込み式底面フィルター(Fキューブ)
私自身レッドビーシュリンプからメダカの飼育へチャレンジしたため、あきらかに過剰ろ過となっています(笑)
実際にはメダカ飼育で言えばここまでのろ過は必要なく、スポンジフィルター1個あれば十分かなというところです。
もちろんメダカの種類は様々ですから、体質が弱い個体も結構見かけますので、その他の熱帯魚などと比べると丈夫という認識で良いのではないでしょうか。
ベアタンク水槽のメリット
大体上記ベアタンク水槽で2か月ぐらいメダカの飼育をしてきたのですが、そこから見えてきたメリットは
- 掃除が楽(糞や汚れを吸いやすい)
- 物を置かないので水槽レイアウトのコストが安く抑えられる
- メダカがどこにいるかわかりやすい
という点です。底にソイルや砂利などを敷かない事でコストを抑えることが出来ます。
ポットに入っている水草を購入して、そのままおいて見てもいいかもしれません。
掃除は確かに楽なのですが、ある程度魚の数がいると毎日底が糞やゴミだらけになるので、神経質な人には気になるのではないでしょうか。
私自身はおおざっぱな性格なのですが、毎日底に汚れが貯まっているを見ると気になって掃除をしてしまいます。
ちなみにベアタンク水槽に最適な糞回収システムは「フィシュレット」ではないでしょうかね。
下記の動画で効果と感想を紹介しているので、見て見るといいでしょう。
実際に私自身がベアタンクにフィシュレットを設置して、その効果を確認したのが下記動画です。
ちなみにメダカ飼育でベアタンクにしていると、たまに卵を上手に産み付けられない親が底に卵を落としているのを見かけます。
下記画像がその卵を落としている状態ですが、卵が小さいので分かりにくいかもしれません。
底に砂利やソイルを敷いていると、この産み付けに失敗した卵を見つけるのは困難なので、この点ではメダカ飼育にベアタンク水槽は向いていると思います。
ベアタンク水槽のデメリット
実際に感じたベアタンク水槽での飼育であまり良くなかった点は
- 底についたコケや貯まった糞が目立つ
- なのでメンテナンス頻度が増える
- 底砂があるとコケは水槽の4面にしか生えないがベアタンクにすると5面になる
- 水替えするとバクテリアが不安定になる
- 水替えや掃除をしても次の日にはすぐ糞が貯まる
という点です。上記にも書きましたが水槽を常にキレイにしておかないと気が済まない人にはかなり不向きです。
まずはベアタンク水槽を設置して3日後の様子
細かい粒子のようなゴミが散らばっています。まだ水槽設置後そこまで時が経っていないので、ある程度キレイな状態と言えます。
その後ライトを明るめにして2週間経過した後のベアタンク水槽の様子
適度に掃除をしているので、ゴミはそこまでありませんが「コケ」が生えてきているのが分かります。
ちょっと遠目に写したベアタンク水槽の様子
上記のようにコケまみれになった原因はメダカを繁殖させるために、一日に10時間以上水槽のライトを点灯して、1日4回エサをやり続けたら、あっという間にコケが生えてきました。
水槽全体の富栄養化というやつですかね。そのかわり水草の調子は絶好調でした。
後は物を置くと物の周辺にごみが溜まりやすいので、どちらかというと岩や流木などのレイアウトは置かないほうが管理が楽と言えます。
もちろんアクアリウムの世界ですから、ビジュアル重視の人はガンガン物をおいて美しい水槽を作り上げてください。
ベアタンク水槽の底は透明より黒いほうがおすすめ
現在その他の水槽でプレコを飼育しているのですが、こちらもベアタンク水槽で管理しています。
上記で書いたようにベアタンク水槽の底の汚れなどが毎日気になる人は、下記のような底が黒い水槽がおすすめです。
底が黒いと底が透明の水槽を比べても、汚れは貯まっていますがコケが目立ちません。
導入当初のベアタンク水槽
1週間くらい経過した底が透明な水槽
こんな感じで時と共に底の状態が劣化していくので、ベアタンク水槽で熱帯魚やメダカなどを飼育するのであれば底が黒い水槽がおすすめです。
これから水槽を買う人であれば底が黒い水槽を選べばいいのですが、すでに水槽を購入している人は下記のようにダイソーなどで販売されている「PPシート」を置くといいでしょう。
まだ水槽に水を入れていない人は、下記記事を読んでシリコンシーラントなどでコーキングしてから水を張るといいでしょう。
すでに水槽に水を入れて生体迄導入している人は、私のように上に重たい物を置けばベアタンク水槽の底を黒くすることが可能です。
ダイソー収納BOX スクエアでメダカのベアタンク飼育
ちなみに水槽ではなくダイソーの100均で買った(実際には200円)プラスティックケースでのメダカ飼育の様子も掲載しておきます。
こちらもベアタンク仕様なので、実際の飼育の様子が分かるのではないでしょうか。
稚魚が15匹ぐらいいるのですが、1cm未満の大きさなので小さすぎて分かりません(笑)
ベアタンク仕様でスポンジフィルターだけろ過を設置しています。
こちらはろ過なしベアタンク仕様です。
やはりメダカは丈夫なので、そこまでろ過が要らないことが分かります。
実際に上記収納BOX スクエアでのメダカ飼育で1週間以上水替えしていません(笑)
稚魚は水替えに弱いとどこかの記事で書いていたので、水替えをしていないのですがとても元気です。(見えませんが)
こちらは茶色い「収納BOX スクエア」という商品です。
しかしダイソーでは品切れも多いので、上記のように色は統一出来ていません(笑)
稚魚が生まれて別で飼育したい場合に利用すると安上がりで済みます(笑)
ベアタンクの掃除方法
ベアタンクはすぐゴミが溜まるので、ちょっとしたゴミ取り程度であればスポイトでの掃除がおすすめです。
こんな感じでスポイトでゴミを取ります。
スポイトの先は太いほうが多くのゴミがとれるので、先はなるべく太いのを利用しましょう。
スポイトを使う場合と普通のお掃除クリーナーを使う場合を比べると
もちろん水替えもメインの場合はお掃除クリーナーを利用するほうが効率的ですが、ゴミの回収だけを見るとスポイトのほうが圧倒的に優れています。
また上記の掃除の画像を見てもらうと分かるように、お掃除クリーナーで掃除するとゴミの舞上がる量が多いので、先にスポイトでゴミを取ってからクリーナーで掃除するといいでしょう。
もちろんスポイトで掃除してもゴミは舞上がりますが、ゴミの舞う量は圧倒的にスポイトのほうが少ないと言えます。
その理由は
- 安価に買える
- 使ったら簡単に捨てられる
この2点です。
頑固な斑点ゴケなどはスクレーパーなどで、こするように取らないと固いコケは取れないので、キッチンタオルと併せて持っておくといいでしょう。
よく見かけるメラミンスポンジなどは、ものによっては崩れて破片が飛び散ります。
しかも掃除後スポンジを洗わないといけませんし、洗ってもスポンジは黒いままなので長く使うには不向きです。
今現在家庭でお使いのキッチンタオル(キッチンペーパー)などを洗面器に水をいれて、洗面器を掃除してみてください。
その際にキッチンペーパーの破片が破れて、飛び散るようなものは掃除には不向きです。
記事下段にその様子の動画を公開していますから、併せて御覧になってください。
実際のベアタンク飼育の様子
下記では実際にわたしがベアタンク水槽で飼育しているメダカの様子を動画で紹介しています。
ベアタンクでメダカの稚魚に4種類のエサを与えています。
水槽だと横からメダカの様子が見えるので、上から見るよりメダカの成長の差がよくわかります。
この辺りがベアタンク水槽でメダカの稚魚を飼うメリットと言えるのではないでしょうか。
そしてベアタンク水槽のほうが、普通の飼育容器よりもゴミの貯まり具合もよくわかるのが利点と言えます。
下記はベアタンク水槽での掃除の様子と、フィシュレット設置の効果までを動画で紹介しています。
結論だけ書いておくと
- フィシュレットは真ん中に置かないとそこまで掃除能力は高くない
- メダカの稚魚(1cm前後)はフィシュレットの稚魚防止網を設置しても吸い込まれる
- 出来れば糞やゴミがフィシュレットに寄るような、底を斜めにするアクア用品があればいい
と言った感じですかね。
フィシュレット単体でベアタンク水槽のゴミ取りを兼ねた飼育を続けていくには、もう少し改良が必要だと感じました。
一応実験動画は52cm水槽なので、30~45cmのベアタンク水槽であればもう少し効果が見られるのではないでしょうか。
後は吸い込みを強くするにはエアーポンプのパワーも必要ですから、出来れば90~120cm水槽用のエアーポンプを利用したほうがいいでしょう。
なので底面にいることが多いプレコなどは、フィシュレットの利用には向いています。
ただしプレコは夜行性が多いので、日中にエサをあげてもフィシュレットに回収されるほうが先という難点もあります。
これを解消するには、エサをあげたら次の日の朝までフィシュレットのエアーは切っておくという手間も発生してしまいます。
まとめ
以上がめだか水槽のベアタンク飼育のメリットとデメリットでした。
まとめると
- 正直メンテナンス頻度が増えたため、ベアタンク水槽にそこまでメリットを感じませんでした。
- なのでベアタンク水槽にしようかどうかを考えている人は、底に砂利や赤玉土、ソイルなどを敷いたほうが管理が楽だと思います。
- それでもベアタンク水槽にしたい人は、底が黒い水槽を導入したほうが、コケが生えた際にも目立ちにくいのでおすすめです。
- ろ過も正直スポンジフィルターさえあれば十分なので、コストを抑えたい人はベアタンク水槽を導入してみるといいでしょう。
今度はコケ対策で利用した商品の比較を動画で上げていこうと思っています。
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