難易度が高い熱帯魚を繁殖させる方法!
繁殖の難易度が高い熱帯魚は、高額で取引されていることも多いのが実情です。
私も様々な熱帯魚のブリードを実践してきていて、いくばくか成功したので、そのコツを書いておこうと思います。
しかし繁殖の成功と失敗(生体を死なせてしまう)は紙一重ですから、実践していくには覚悟を持って行いましょう。
当然ながら下記内容は、成功するかどうかまで確約出来ないので、実践する人の自己責任にお任せします。
熱帯魚繁殖の極意
繁殖を成功させるには、繁殖のスイッチが何かを知ること探し出す事ですから、一度にすべてを行うのではなく一つ一つ実践していくことが重要です。
そこで繁殖に成功した場合は、同じ作業を繰り返してみて、継続した場合は成功という考えでよいのではないでしょうか。
ちなみに私は繁殖難易度の高いインペリアルゼブラプレコを成功させています。
証拠記事
熱帯魚を繁殖させるには、水槽がある程度立ち上がった(時間が経過している)ことを前提として、下記が基本と言われています。
- 雄雌がいる
- どちらも繁殖できる年齢やサイズを満たしている
- 繁殖の季節
- 栄養の高いエサをあげる
- 水替えをする
- 水温を変える
これらが基本ですから、すべてを実施してもうまくいかない場合は上記を過剰にするか、飼育環境を変えるしかないといえます。
ということで成熟したオスとメスがいることを前提として、繁殖時期であるにも関わらず繁殖しない場合は下記を実践してみましょう。
もちろん失敗したら生体に悪影響が出て、病気や星になる可能性もぐっとあがりますから、あくまで判断材料として読んでください。
栄養の高いエサ
栄養の高いエサと言えば生きているエサが一番です。入手しやすい生き餌の代表例を紹介しておきます。
用意しやすいのは
- ブラインシュリンプ
- ミジンコ
- ゾウリムシ
- 活イトメ
これらを毎月順番に与えていくといいでしょう。
こういった栄養の高いエサをあげていき、雌のおなかが大きくなったら水替えで生体を刺激します。
これは現在の水槽の水量、濾過環境、生体数、エサの種類によるのでこの量の線引きはご自分で探すしかありません。
与えるエサが少なすぎれば繁殖しずらいですし、多すぎると病気になったり生体が亡くなったりします。
このリスクを背負って、思い切ったエサの量を与えていくことが重要です。
ミジンコはおすすめ
意外と栄養価が高い活き餌で有名なのは「ミジンコ」です。
メダカ飼育ではポピュラーなエサですが、熱帯魚であまりあげている人は見かけません。
底魚であるプレコやコリドラスも、活きたミジンコをあげると活性があがるので、一度は試してみるといいでしょう。
有名なミジンコで私が増やしたのは
- タマミジンコ 爆発的に増えるが増えないことも多く、水替えやエサやりなど年中維持していくには手間が多い
- タイリクミジンコ 爆発的には増えないが、ベランダで放置していても越冬するなど初心者向けのミジンコ
いずれも維持する手間がかかったので、半年くらいで断念しました。
後は購入先のミジンコの活性にも左右されます。
アマゾンで購入した《めだか街道》活タマミジンコは安くて、エサとなる生クロレラも付いているのでおすすめです。
暑い時期に頼むと全滅して届くこともあるので、気温を見て購入するといいでしょう。
イトメをあげたレビュー
私は活きイトメと冷凍イトメを両方購入して、コリドラスに与えてみました。
ネットで書かれているほど活きイトメも冷凍イトメ食べなかったので、現在はあげていません。
しかも冷凍イトメは溶けるので、ネットだとクール便になり送料が断然高くなります。
たまたま熱帯魚SHOPに売ってあったので、冷凍イトメを購入して与えてみました。
この冷凍イトメは
- 生臭い!
- あまり食べない
- 高い!(600円ぐらいする)
- かなり洗っても水が濁る
- ヒドラが出る
とあまりにもいい所がなくて、現在も冷凍庫で眠っています。
とりあえず今後あげるとしたら、水替え前にこの冷凍イトメをあげるかどうかを検討すると言えます。
ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプは卵とふ化器を購入して、塩水で24時間エアレーションをいれることでふ化します。
栄養価も高いので熱帯魚ブリーダーは、よくこのブラインシュリンプをエサとして利用しています。
ふ化させる動画
ブラインシュリンプは専用ふ化器を購入するか、上記動画のように100円均一やホームセンターでグッズを買って工夫するかの2択になります。
私は専用ふ化器を買いましたが、ブラインシュリンプの生体と卵の殻を分離させるのによかった商品が、ブラインシュリンプ濾し器です。
私が買ったときはもう少し安かったのですが、現在は2,000円近くしますので、値段が納得できる人が購入するといいでしょう。
このブラインシュリンプも2週間くらいふ化を行いましたが、結局手間がかかるので諦めました。
ただし稚魚も成魚もブラインシュリンプの食いつきはかなり良いので、成魚を大きくしたいときには実施してみるといいでしょう。
なのでプレコやコリドラスにあげる際には、食べ残しによる(食べれない)水質の悪化は覚悟しておきましょう。
私の水槽は砂利水槽ですが、ヒドラが発生してしましました・・・
水替えをする頻度
熱帯魚の繁殖は水替えをすることで、現在の飼育状況から水質が変わることで生体に刺激を与えて繁殖を促す場合があります。
ここでいう刺激がポイント!
これだけ水替えの頻度を高くすると刺激があまりありません。
もちろんこの方法で繁殖することもあるので、一概に否定はしませんが、刺激という点では弱いということです。
このパターンで繁殖にうまくいっていない人は、水替えサイクルを変えてみましょう!
- 月2回にする
- 月1回にする
- 2か月に1回にする
このサイクルを変えて、エサの量を増やせば当然水質は悪化します!
当然減った水を足す「足し水」は常時していくほうがいいでしょう。
水換えの方法
熱帯魚の水換えは有名な点滴法やサテライトを使って、ゆっくり時間をかけて行うことが一般的です。
私が実践しているのは、バケツにカルキ抜きをした水を入れて、バケツを持ち上げてそのまま水を入れています。
当然この方法で死ぬ個体も出てくるでしょうから、判断はお任せします。
レッドビーシュリンプは虚弱なので、こういった思い切った水替えで生体を強く育てていこうという考えで実施していました。
おかげ様で特に全滅することもなく、順調にレッドビーシュリンプの稚エビが増えたことは違いありません。
なのである程度濾過バクテリアのサイクルがうまくいっている状態であることも、しっかり頭にいれておきましょう。
水換えの量
これも水槽の経過期間やろ過状況によって決まってくるので一概には言えません。
ネットで見かける繁殖を誘発する水換えの目安は
- 水槽の8割の水替え(プレコやコリドラス)を実施
- 水槽の半分の水替え
- 水槽の1/3の水替え
などが一般的な水量です。
これによって水温を下げて繁殖を誘発する場合と、水温を上げて繁殖を誘発する方法もあります。
水温を下げた場合、その下げた温度で何時間キープするのか、すぐに加温していくのかなどこれも自分でデータを取るしかありません。
逆に水替え後に水温を上げて産卵する熱帯魚もいるので、ご自身の生体をネットで検索して、先駆者が実践している内容を真似するしかないといえます。
生体の様子を観察
上記のエサやりや水替えで、これによってバクテリアのバランスが崩れて生体の調子が悪くなることはよくあります。
しかしプレコやコリドラスなど、物陰や暗い場所であまり動かない熱帯魚などは調子を見るのが非常に難しいと言えます。
わかりやすいのは「ミナミヌマエビ」で、彼らはシュリンプの仲間ですが、水槽の状態がよいと「ツマツマ」しています。
高速で手足を動かして、コケを取ったり微生物を食べている仕草になるのですが、このツマツマスピードが遅いと水槽の状態が悪いと言う判断が出来ます。
参考動画
上記ぐらいの動きをミナミヌマエビが行っていれば、水槽の状態は特に問題無いと思います。
しかしプレコなどは水温が28度以上など、割と高めの水温設定で飼育する必要があります。
しかし考え方によっては全滅しない、もしくは繁殖するレベルであれば問題無いと言えるでしょう。
餌を与えすぎて出た悪影響
生体を太らすためにエサを沢山与えてきましたが、今のところはアンモニアが発生するまでの悪影響は出ませんでした。
しかし下記のような水槽の状態が悪くなることが発生しています。
- 水槽内の稚エビが全滅!
- ブラインシュリンプや冷凍イトメを与えた結果ヒドラが発生
- 水槽の緑ゴケが茶ゴケに変化
など。ヒドラは幼魚や稚エビを攻撃すると言われているので、出現したら駆除か水槽のリセットしかありません。
レッドビーシュリンプ飼育の時にもヒドラが発生したのですが、この時はプラナリア・ZEROで撲滅することが出来ました。
しかしその他の熱帯魚では、生体に影響が出る可能性もあり使用はしていません。
シンプルに水槽のメンテナンスと水替えで何とか、ヒドラを撃退することが出来ました。
レッドビーシュリンプくらい繊細な生体だと、頻繁な水槽掃除や水替えは致命的になりやすいので、やむをえずプラナリア・ZEROを使用したというところです。
繁殖に成功した場合
様々な生体の繁殖に成功したら、成功例や成長日数などを記録しておくことです。
それによって、次回の繁殖データとして活用できますし、その他の熱帯魚でも同様の行動で繁殖が上手く行く場合もあります。
わたしが繁殖に成功したインペリアルゼブラプレコは、稚魚育成の難易度も高いので上記で紹介した記事のように、日数なども記録しています。
これによってネットで検索した人にも参考になりますし、もし一回繁殖に断念して数年後にまたリトライしようと思った時に参考になります。
ネットで検索してもあてにならない情報が多いので、あくまで私の情報も判断材料として参考にしてみて下さい。
まとめ
以上が難易度が高い熱帯魚を繁殖させる方法!でした。
これまでのおさらいをしておくと
- 栄養高いエサを見つける
- 熱帯魚が太る&死なないエサの量を見つける
- 水替えのタイミングを知る
- 水替えの量を色々と試す
- 水温を下げる(あげる)
などなど。水槽環境によって上記の量は変わってくるので、毎月大潮カレンダーを見ながら、上記方法をいくつか試してみてください。
これによって生体が無くなる可能性もあるので、どこでまで思い切った行動がとれるかで繁殖の成功率は変わってくるでしょう。
私自身もインペリアルゼブラプレコを二年飼育していて、思い切った行動をとったので繁殖に成功したことを知っておいてください。
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